- 7月 24, 2026
胚培養士がみている「胚発生」とは?
こんにちは、東京ARTクリニック培養部です。
今回は、胚の成長段階(胚発生)について、お話しさせていただきます。
採卵でとれた卵子は、その日のうちに受精作業(体外受精や顕微授精)を行い、
採卵日を0日目として、最長6日目まで培養します。

【1日目】
受精すると、卵子と精子それぞれの遺伝情報が丸い形(前核: PN)として一時的に現れます。この丸が2つ見える状態(2PN)を正常受精と判断します。
【2日目】
細胞分裂が始まり、4つ前後の細胞まで成長します。
【3日目】
細胞分裂がさらに進み、8つ前後の細胞になります。
3日目では細胞の数に加え、各細胞の大きさが均等か、細胞の欠片(フラグメント)の発生量なども確認しながら胚の評価をします。
【4日目】
細胞同士がしっかりと結びつき、桑の実のようにまとまった状態(桑実胚)になります。
この時期になると、それまで見えていた細胞同士の境目が少し分かりにくくなり、次の胚盤胞へ向けて大きく変化していきます。
【5日目~】
胚の内部に空洞(胚盤胞腔)ができ、胚盤胞へと成長します。
胚盤胞では細胞が、将来赤ちゃんになる部分(内部細胞塊: ICM)と、将来胎盤になる部分(栄養外胚葉: TE)に分かれ始めます。
胚盤胞に到達した場合は、胚盤胞腔の大きさやICM、TEの細胞の状態などを確認し、胚の評価をします。
※これは一般的な胚の発育過程の一例です。※
💡胚の成長には個人差や胚ごとにも差があり、すべての胚が同じスピードで発育するわけではありません。
当院では、タイムラプスインキュベーターというカメラ内蔵型の培養器を導入しており、胚への影響を最小限に抑えつつ胚の観察を行っております。
(詳しくはこちら👉【先進医療】良好胚はどう選ばれる?タイムラプスインキュベーターで見守る胚の発育💡 – 東京ARTクリニック ブログ)
胚の状態や発育に関して気になることがございましたら、培養士はもちろん、スタッフにお声がけください。
当院には『培養士外来』もございます。胚に関してのご質問、ご相談はそちらでもお受けできますので、ぜひご利用ください。 (詳しくはこちら👉「培養士外来」のご案内 – 東京ARTクリニック ブログ
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